【ラパン ノワールの森】の映像作品を制作しました。| I’ve been working on a visual piece for my song 【The Forest of Lapin Noir】


Video production by SPACE & CREATOR

**『ラパン ノワールの森(The Forest of Lapin Noir)』**は、“記憶の闇に棲む、黒いうさぎ”を象徴として描いた詩的な物語です。静寂の森に満ちているのは、失われた時間の残響。幼い自分と、成熟した自分が、夢の境界でふたたび出会う。そこでは言葉よりも先に、感情がかたちを変え、光と影の狭間で、記憶はやさしく溶けていきます。カメリア色(深紅と淡紅)とノワール(黒)の対比は、無垢と憧憬、そして内省の静けさが交錯する、心の深層を映し出しています。”Lapin Noir (黒うさぎ)”――それは闇の中に潜む、記憶の案内者であり、静かな夜の森で、失われた感情を再び灯す存在。

ラパン ノワールの森
Created & Voiced by ASAMI

夜が呼んだ カメリア色の光が 
キャンディーみたいに
鏡の底で 幼いわたしが
小さく 手をのばした
「おぼえてる?」
花びらの声が、胸の奥をなでる

カメリア色の光が キャンディーみたいに
迷いを溶かして そっと誘う
ノワールの夜が 媚薬をしのばせ
心の奥に 甘い罠がある

霧の向こうで 空気が震えた
ラパンノワールが跳ねる 漆黒の森
止まってた時間が 揺らめき軋む
翳と香りが ひとつになる

少女のひとみに 夜の蜜が滲む
大人の声が 静かに囁いた

閉ざされた花は 香りを知らず
沈黙の唇に 歌は宿らない
心の泉は 自らを映して
ひとしずく 夜に溶かれていく フゥゥ・・・

カメリア色の光が 夜にほどけ
ノワールの風が 髪をなでる
迷いも 傷跡も
歌にかえて 舞い上がれ

夜明けの風が 頬をなでた
カメリアとノワールの森で
夜に沈むひとしずくが 香りを残す
少女も 女も 静かに眠る

© SPACE & CREATOR

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